教化(きょうけ)
教え導き、正信へ変化させる意で、一般社会に働きかけて一人でも正しい信心に入らしめ苦しみから救おうとする行ない。菩薩行の根本。
教務・講務(きょうむ・こうむ)
僧侶を教務といい,信者,信徒を講務と呼ぶのが佛立宗の習慣。壇家や壇徒という名称は用いない。
弘通(ぐづう)
法がひろく広まること、及び広めること。正法を世間に広め、教え導くことで、日蓮聖人は、全世界弘通を理想とした。
下種結縁(げしゅけちえん)
妙法、御題目を人の心の底に植え付けて(下種)、仏果の縁を結ばせる(結縁)こと。
現証利益(げんしょうりやく)
熱心に信心することによって、願いが叶うこと。妙法の正しさと、未来成仏とが願う余地のない現実の証明として眼の前に現われることをいう。一般でいう“現世利益”とは違う。
御教歌(ごきょうか)
佛立開導日扇聖人が、法華経の高遠深広な教理と修行の方法を、平易な和歌に詠み込んだもの。およそ三千余首が伝えられる。
御宝前(ごほうぜん)
一般的には神仏をまつった場所の前を尊んでいう言葉。佛立宗では御本尊を奉安した御戒壇をいう。
御法門(ごほうもん)
一般にいう説教・法話の意で、本門佛立宗では、お寺やお講で説き示される教えのこと。正しい信心の在り方や仕方を学ぶ基本。もともとは仏の教えのことで、その教えの門から入ってさとりに到るといわれた。
御妙判・御指南(ごみょうはん・ごしなん)
御妙判とは、宗祖・日蓮聖人の御書の一節であり、御指南とは、門祖日蓮聖人・開導日扇聖人、その他先師の御書の一節をいう。御法門のなかで、これらの御書の一節を引用し、その内容に誤りないことを証明する。