私は若い頃から人を余り信用出来ない人生を歩んでまいりました。周りを寄せつけず、守るべきものもなく友人にも裏切られ、なげやりになり両親にも迷惑ばかりかけていました。
そんな私がこのご信心にお出会いし、少しずつ心が変わりはじめていく事に自分で気付きはじめました。心が変わるとお付き合いする人が変わり、周りが変わり、生活が変わりました。
母だけはいつもどんな状態の私に対しても、静かに黙って受け入れてくれました。
私がご信心を始めた事も、私の性格を知っている母は、「やりたい事はやればいいと」言っていました。私の様子を伺っていたのは事実です。
そんな母は、若い頃は足が不自由で大変だったにも関わらず毎日アクティブに仕事、学校行き事、家事をこなす姿を私は子供の頃から見ていました。
年を重ねるごとに病気が重なり、私はそんな母に少しでも元気になって欲しく、お寺参詣に誘ったりしましたが、「私はいいゃ~」と断られていました。
そんな時に約30年前に膵臓ガンで胃の70%を切除する大々的な摘出手術をいたしました。約30年間再発する事なく過ごしていました。ところが、昨年今度は大腸ガンで再発してしまい、大腸のほとんどを切除し人工肛門を取り付けるまた大きな手術をいたしました。約1年は経過良好でしたが、今度は脳への転移がみつかりました。
手術を考えましたが今度は脳を手術するという様々なリスクを考え手術は諦め、放射線治療にいたしました。放射線治療後に少し変化があり重ねて糖尿病も患っていてインスリンと投薬を自分で管理していた母でしたが、脳に転移したガンが悪さをし始め、手足の半分が動かなくなり、さらに言葉や考える事まで失い緊急入院となりました。
今回で命が危ういほどの状態までになり「もうダメなのかもしれない」と家族で話していましたが、若い頃から根性が座った母は奇跡的に、1ヶ月ほどで1度は元にもどり退院したのですが又、同じ症状が現れすぐにまた緊急入院してしまいました。
そこで母への入信のお折伏と同時に母の事を話した本伝教区の方々から広がったお助行の嵐をいただきました。
本当に温かい「お助行の嵐でした。私の御祈願にも熱が込もりました。私自身もお助行の有難さを実感いたしました。
私の母の為に沢山の方がお助行してくださる。個々に忙しい中にも関わらず時間はまちまちでしたが「これからお助行をはじめさせていただきます。」と教区長の田上さんがLINEで連絡を下さいました、それも毎日、何ヶ月もの間です。温かかったです。
母には何度となくお供水を届け、入院中や体調がすぐれない時に皆様にお助行いただいている事を伝え、ご信心について話しをしました。母は半分も信じてはいなかったもしれませんが、私の変化していく気持ち、ものごとの考え方を黙って見ていたのでしょうか?
母の気持ちも次第に変わったのか、ご信心すると言ってくれ、今回の入信とありがいご利益をすぐにいただく事ができました。
入信後間もなくまた変化があり今度は言語障害の症状が現れまた少し怖い気持ちになり、教区の皆様にその事を伝えるとまたすぐにお助行を再開しLINEで連絡下さりお助行の嵐です。正直、涙がでました。
その間私と小坂美穂さんと二人で毎週月曜日、水曜日、金曜日の仕事終わりに時間を合わせて母の所にお助行に伺うようになり様子を見るようになりした。
1週間くらいで言語障害は治り、母もお題目口唱に励むようになるとすっかり元気な顔をみせるようになりはじめました。
皆様からのお助行を通じ、母と話し、顔を合わせて会うことが、お互いの楽しみへと繋がりました。
この度の母のお教化と現証御利益は母、私、私の教化親・小坂美穂さんにとって生涯の宝となる御利益であると感得させていただきました。
母と一緒にお寺にお参りさせて頂く機会が増えると思うと楽しみでワクワクします。
皆様には、この度沢山お助行をいただきまして本当にありがとうございました。
これから母と共にご信心、ご奉公させていただきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
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