入信した母の御利益

今年5月5日に母、佐々木みねが90歳で帰寂致しました。

生前、母が頂きましたご利益についてお話させていただきます。

子どもの頃から身体の弱かった母は40代で膝の骨が腐る病気に罹り、自分の骨を膝に移植する手術をしました。しかし、その骨が次第に悪くなり70歳を過ぎた平成14年に、膝を人工関節に取りかえる手術をしました。その後、ブドウ球菌に悩まされ11回も手術を繰り返し、最終的に、その人工関節をはずし1本のステンレス棒で支えることになりました。もう膝がないということになります。

平成16年6月、飯岡道子さんのお勧めで入信致しました。その頃から母の病状が変わってきたように思います。身体回復のご祈願を始めてから、病状が落ち着き退院となりました。

お医者様からは、リハビリ病院への転院を勧められましたが、自分でリハビリするからと自宅へ戻りました。

そして、翌月に御本尊を奉安していただいてからは、静岡県裾野市の自宅まで遠い道のりですが、頻繁に御講師、ご信者さんが御講やお助行に来てくださるようになり、それからは目を見張る勢いで回復致しました。退院時には「一生車イス生活になります。」と言われましたが、その後はご供養を手作りして御講師やご信者方をお迎えするほど元気になり、近所の坂道をゆっくり上ったり下りたり出来るまで良くなりました。母はいつも明るく前向きで、人様を喜ばせることが大好きでした。足は不自由でも手先が器用でしたので、毛糸で上手に犬のストラップを作り皆さんに差し上げたり、絵を描くのも好きで、色を工夫しながらぬり絵をしたり、一人の時間を上手に使って楽しんでいました。

御題目も素直に精一杯お唱えし、皆様に温かくお世話いただき本当に幸せでした。また、この度の帰寂に際し、御導師からはすばらしい法号を頂きまして本当に果報者だと思います。

 

これからは、私も母に負けないよう素直正直にご信心に励みたいと思います。