2019年8月、御導師がフィリピン教区の各地域を巡回された時のことです。私は随行としてご一緒させていただいておりました。
ある日、パナイ島サラの巡回で、ロメル・アルカニォさん(マニラ在住)の実家を訪れお助行をさせていただきました。そこには数名のご信者がお参詣していたのですが、お看経が終わるとその中の一人が非常に切迫した様子で話しかけてくるのです。
その内容は、「息子が一週間前から急に立てなくなったのです。この後、うちに来ていただけませんか。助けてください」というものです。この方はマリッチュ・ヴァルデさんといって、当時ロメルさんの実家の隣に住んでいたご信者(故)グロリア・ヴァルデさんの娘でした。
グロリアさん宅でのお助行と、題目碑が建立されている小学区の訪問を終え、マリッチュさん家族を訪ねました。
すると、下半身にタオルケットを当てがわれ(自分でトイレを済ませられないからだと思います)椅子に座っているヴィンセント・ヴァルデくんがいました。当時17歳です。全身にひどい痛みを感じ、急に立てなくなったとのこと。病院では「筋骨格障害」と診断されたそうです。いきなりお母さんが連れてきた日本の僧侶(御導師と私)に驚いたのか、シャイなのか、口数の少ない大人しい青年でした。
マリッチュさんは以前からご信心をしていたのですが、夫を含め家族はクリスチャンでした。そのため、自宅に御本尊をお迎えできておりませんし、家族と私たちは初対面でした。
私から、家中の謗法を払って一生懸命御題目をお唱えするよう、また、お供水をたくさん頂くようお話をさせていただきました。ヴィンセントくんには首からかけたロザリオを外してもらいました。そして、私のペンダント御本尊を天井にお掛けし御導師からお助行を頂いたのです。
その時ありがたかったのは、ヴィンセントくんが、教えてもらったばかりの、聞きなれない御題目を、はっきりとした声で「南無妙法蓮華経」とお唱えしていたことです。
当日は、その後ロハスに行かねばならず(サラから片道約2時間半)30〜40分ぐらいしか滞在できなかったと記憶しております。ペンダント御本尊をヴィンセントくんの枕元にお祀りし、次回はお額のご弘通御本尊をお供して伺うことを約束してその場を後にしました。
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