母の臨終で学んだこと
 
                          遠妙寺所属 岡部英梨子

 

 私の母が亡くなった時に体験したことをお話しさせていただきます。

 私は5代目の信者ですが、お葬式や年回などがない限り、お寺にお参詣をさせていただくことはありませんでした。しかし、昨年の1月に母が突然亡くなりました。
 急なことで実感もわかず、何がなんなのか分からずにいました。ですが、現実にはしなければならないことがたくさんあり、その大事な1つが葬儀でした。葬儀屋の方は、近くの葬儀場が空いているなどと教えてくれましたが、私はここでふと「できるならお寺でお願いしたい」と思いました。父とも話し合い、連絡を取ってもらい、お寺でさせていただくことになりました。

 そして、自宅に御講師がいらしてくださいました。御看経が始まりましたが、私は座っている事しかできませんでした。御題目を頭では唱えながらも、気持ちが一歩踏み出せず、唱えられずにいました。硬直した母の手を柔らかくして、お数珠をかけるために御題目を唱え始めましたが、何時間たっても柔らかくならず、お数珠がかけられませんでした。小川彰孝師はずっと首をかしげたりされていました。

 すると父が彰孝師に、母は生前立正佼成会の信者だったことを伝えました。「母の手が柔らかくならない理由はそれではないか?」という事になり、母が所持していた謗法物を父が差し出しました。そして、再び御題目を唱え始めると徐々に母の手は柔らかくなり、お数珠がかけられるようになりました。私は「すごい!」と思いながらも、母が亡くなってしまった実感が無かったので、それ以上の事は何も思えませんでした。しかしながら、お数珠をかけ終わった後、彰孝師が「お母さんのためにも御題目を唱え、更にお寺参詣をしてください。」と、親身になって仰ってくださり、青年会行事への参加もすすめてくださいました。

 それから何日かたち、色々と考える時間も増えてきましたが、お寺参詣をする事に不安などはありませんでした。毎週の御回向でお寺にお参詣しているうちに高田桃子さんとも出会いました。高田さんは熱心に青年会行事などに奨引してくださり、私は言われた通りにお参詣させて頂きました。ここから青年会の人たちとの交流が始まり、その頃は何も分からなかった私ですが、今では、青年会副班長と総務のお役をいただき、ご奉公させていただいています。

 今では、彰孝師が自宅へ御回向にきてくださり、母とは初めて会うのにもかかわらず、何時間も御題目を唱えてくださった事、高田さんが何度も奨引してくださった事にとても感謝しています。そして、母の手が柔らかくなった事は今でも不思議で、それが私には御利益に思えてなりません。母が亡くなり、辛いこともありますが、お寺参詣とご奉公をこれからも毎日楽しく続けさせて頂きたいと思います。
 

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