尿管結石、一週間の朝参詣とお供水でご利益


                           遠妙寺所属 河島友成

 

 ある金曜深夜のことです、背中に鈍痛を感じました。もしや以前やった尿管結石かと思いトイレに行くとはっきりとわかる血尿がでました。

 以前激痛でのたうちまわったことを思い出し、慌てて水を飲んだり9階の自宅から階段で1階まで降りたりしましたが、痛みは増すばかり、あきらめて救急で病院へ行きました。病院につくと痛みが少し和らいだこともあり、専門医がいないので検査と痛み止めをもらって、明けて土曜朝に改めて診察を受ける事となりました。
 
 病院から家に帰ると、母より信行懈怠によるご罰であることを折伏され、その後朝参詣をしました。お供水を2升ほど持ち帰り、病院へ向かいました。医師より検査の結果ほぼ尿管結石であることは間違いないこと。つまりどころ悪いと腎不全の危険性もあり手術が必要なこと等聞かされました。そして翌週の水曜に造影剤を使ってレントゲンをとることになりました。

 ここで信心改良、ご祈願の朝参詣となるのが普通のご信者さんでしょうが、不信心の私は、以前ほどの痛みがなく安心したのでしょうか、体調が優れないことを理由に日曜、月曜、火曜の朝参詣をしませんでした。

 火曜の深夜、水曜の朝に近い時間、またも痛みが増し血尿が出ました。水曜早朝は尊前奉仕の御奉公でしたがこの状態では無理だと欠仕することばかり考えていました。

 その後も痛みは増すばかりで吐き気もするし体調すべて、精神状態も最悪になっていました。「あーこれは御宝前からのご罰である。お折伏である。きっと信心を試されているのではないのか、こんな状態をずっと続けるわけにいかない、ご利益を頂かなくては」と思い、まず尊前奉仕中に倒れてもよいというつもりでお寺に行くことを決め、その日から一週間の朝参詣(火曜まで)と毎日お供水を二升頂くことを誓願することにしました。

 尊前奉仕中は意識が朦朧として、痛みも徐々にきつくなり耐えられなくなりそうだったので途中で座薬を入れ何とか最後まで乗り切りました。

 この日(水曜)からはじめた当病平癒のご祈願朝参詣、毎日二升のお供水。痛みと血尿を毎日繰り返しました。しかしなかなか石は出ません。何ヶ月、数年と出ない人もいるとのことですので無理もありませんが、毎日の鈍痛に苛立っていました。

 そして満願の日の前日、月曜の夜、あるご信者さんとご信心のお話となり、話の成り行きから、悩みや愚痴を聞いて差し上げたり、お折伏をさせて頂くことになってしまい、結局朝方になってしまいました。その方はまだまだ話したらなそうでしたが、事情をお話してご勘弁頂き、一旦家に帰りました。

 眠けとだるさで辛かったので一瞬休んでしまおうかという気持ちもよぎりましたが、そのまま寝ずに最週日の朝参詣、満願日を迎えました。

 いつも通り祈願カードを上げ、ご祈願とご回向、お懺悔言上をして御題目口唱に入りました。

 お供水二升を頂きおわるその頃御法門が始まり、御法門が終わると私はその日何度目かのトイレに立ちました。
 
 トイレで用を足していると違和感と共に尿と一緒に黒っぽい石が出てゆくのがわかりました。ご利益を頂いたのです。

 ちょうど誓願を立て7日目、満願の日、朝参詣中に石が出たのです。急いで本堂に戻り御礼を上げました。

 翌日水曜は尊前奉仕と検査の日でした。検査の結果、石はどこにもないとの事。医師は「こんなに早く出てうまくいったという感じですね。手術しなくて済んでよかったですよ。出ない人はずっと出ないですからね。今回は運が良かったですよ。もう病院に来る必要はないです」とおっしゃいました。

 私は「運じゃないんだけどね」と心でつぶやきながら病院を後にしました。

 今までお教務さんに教わったことを実践して不思議な現証ご利益を体験できました。ご教導に感謝すると共に、自分の信心の弱さや至らない点を気づかせて頂きました。