職場の人間関係と心の謗法罪

 
                           遠妙寺所属 落合亜美

 

 人に対して嫌に思ったり憎む気持ちが心の謗法罪になることを教えて頂き、早速そのことを、お懺悔言上を始めました。
 
 ちょうどその時、職場の同僚で、プライベートでは仲が良かったのですが、仕事のことで関係が悪くなり、友情もなくなりそうな人がいました。いつしかこの人に対して抱いた憎む気持や嫌に思った心の謗法罪のお懺悔言上を、毎日お看経の度に三ヶ月続けることにしました。
 
 三ヶ月の願を立ててちょうど三ヶ月目に、彼女は違う部署へ異動になるという事件が起こりました。彼女と距離を置けばもう一度仲良くなれるのかな、これで良かったのかな、と思ってお講師に、お懺悔の期限の目標が達成できたことと、それと同じ日に彼女が異動になったことをお話しました。
 
 するとお講師から、その人と離れられて良かったという思いではなく、その人が幸せになるように、ご信心できるようにご祈願して、行動するということを教えて頂きました。「これでお終いじゃないんだ、厳しいな」と思いましたが、勇気を出して、その同僚に電話をしてみました。すると、彼女は仕事で迷惑を掛けてごめんと謝ってくれました。それから色々話しが出来て、仕事で彼女も傷ついていたことを知って、最後には仲直りすることが出来ました。「困ったことがあったら連絡をちょうだいね」と言って電話を切りました。すっかり気持ちが良くなって、いつかこの人にご信心をすすめられる日が来るといいな、と思えるようになりました。
 
 人に対する恨みや憎しみの気持ちをお懺悔させていただくことによって、自分を取り巻く環境が変わったのかも知れません。嫌に思う気持ちをお懺悔させていただいたら、最後には仲直りできたのです。
人に対して嫌に思う気持ち、心の謗法罪はそう簡単に消えないと教えて頂きました。これからも油断せずに、日々のお懺悔をさせていただきたいです。
また、日常生活の中でも気をつけて、お折伏を頂いたら素直にお懺悔させていただける人になりたいです。