遠妙寺報 平成21年3月号


御教歌
  人なれど 畜生よりも おとるあり
            よく深きもの 恩をわするゝ

 


                              住職 木村日覚
 三月八日は開基日彰上人の祥月ご命日。そして、その日が門祖会という大事なお参詣の日です。
 どうぞ、ご信者の皆さん、家族そろって、また、親戚も、ご縁のある方も、教区内、部内、班内、皆お誘い合わせの上、皆でお参詣いたしましょう。
 私たちは人として、忘れてはならないことがあります。それは恩義を忘れないということです。ところが実際は、欲が深いと損をしないことだけを思い、かつてお世話になったことも、恩恵を受けたことも平気で忘れてしまいます。人間にあるまじきことで、動物以下の「ふるまい」とお示しの御教歌です。
 「人倫地に堕ちる」という言葉があります。最近の世の中はそういう傾向があります。僅かなお金を狙ってのタクシー強盗が頻発したり、窃盗、詐欺なども増え、また、従業員の首切りを平気で行う経営者が横行しています。江口克彦さんという方の「人徳経営のすすめ」という本によれば、経営者が真のリーダーシップを発揮しようと思うなら、人徳によって感化しなくてはならないと訴えています。しかし、経済第一の人は、その点がまるで分かりません。
 政治家の汚職や腐敗は今に始まったことではありませんが、スウェーデンなどは政治の透明性も高く、日本とは比較にならないほど政府に体する信頼が厚いようです。天下りなどについてお役人の倫理も規範も地に墜ちた感がいたします。
 しかし佛立信者の規範はどうでしょう。御宝前にお願いしてお計らいを頂いた人は驚くほど大勢います。それを感謝して、昔の人は皆、ご恩返しのご奉公をされました。教区、部、班のご奉公や事務局、教養会でのご奉公、また、お教化、お助行、ご有志など、見違えるほどご奉公されれば、余計に徳が身について、自身も家族も皆、繁栄するのです。目先の損得にとらわれると失敗します。
 最も大恩ある方が日蓮聖人、門祖日隆聖人、開導日扇聖人です。せめて御大会の参詣はさせて頂くのがご信者としての務めで信義を問われています。

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