遠妙寺報 平成21年2月号


寒修行参詣のご奉公、誠に有難うございました。
 
                              住職 木村日覚
 さて、世の中の移り変わりはまことに早いと思います。急激に景気が悪くなり、昨年年頭は対岸の火事のような扱いでした。しかし、今はそれどころか相当な影響が出ています。
 民主党の永田・元議員が偽メール事件で辞職し、その後、入院しついに自殺したという報道がありました。イスラエルとパレスティナとの間に今まで、何回も和平条約が取り交わされたのに、今やまた、戦争です。
 私たちは教務なので、株式の売買も何も知りませんが、テレビなどを見ると年末には相当、低かったのが年頭には9000円台を回復したとレポートされています。
 世を挙げて景気対策とか、やれ選挙だとか、新党結成とか大混乱ですが、これから本当に困窮されている人々に手をさしのべて、基本的な生活ができるような環境を確保して、国も企業も国民も痛みを分かち合い、未曾有の危機を乗り越えていくことが必要であると思います。
 企業などは防衛意識から正社員まで首を切り、収縮ばかりを考えていますが、ご信者にとって一番怖いことは、お金のことにばかり目がいき、大事なご信心を忘れてしまうことです。不景気だからこそ、将来が心配だからこそ、御宝前にお護りを頂かなければなりません。多少のお金があっても、災難や病気、家庭や人間関係などの悩みなど、その他つらいことが起こってくれば支え棒にもならないでしょう。考えてみますと、私たちはこんな状況になる前から、実は危ない橋を渡ってきたとも、綱渡りの連続だったのかもしれません。
 でも、お祖師様の教えの流れはすでに七五〇年以上、途切れることなく伝わり、開導聖人ご開講から一五〇年以上、その間、応仁の乱や関ヶ原のような戦乱もあれば明治維新のような大変動の時もありました。当山も創立以来九十余年、その間、関東大震災も第2次世界大戦もありました。栄枯盛衰の時代の波をうけながら、遠妙寺の教講一同は必死に当山御宝前を中心に結束してご奉公に励んでこられたのです。そして、そのお計らいによって、それぞれ立派な佛立信者としての人生を全うされてきました。
 今年十一月、私たちは講有親教・高祖会をお迎えしますが、このご奉公を円成させていただくことによってお互いは御法様にお喜びいただいものです。特に「化の功、己に帰す」と言われるとおり、奉安教化百戸の誓願達成をさせていただけば、その功徳を頂いて心体健全、日々無事息災、所願成就のお計らいを頂けます。
 人の一生、どんなに長くても百二十年を超えることはありません。その中でできることは限られていますが、願わくは人一人でもお教化して、この御法様をお持ちすることができれば、その人に無量の福徳を分けて差し上げたことになり、大きな功徳です。自分のことしか考えない、ふつうの世故い生き方をするか、佛立菩薩となって生まれ甲斐のある一生とするか、分け目の年です。あの世には身で持って行くことができるものはありません。ただ功徳だけは、その人の魂について離れず、私たちが寂光への旅費とすることができます。
 私も教務員一同も、ただ御法様にお仕えし、ご信者方にできる限り尽くさせていただくほかの思い、考えもありません。どうぞ、正念場の今年、異体同心で頑張りましょう。

 

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