下種宗(げしゅしゅう)

 下種宗の下種とは、「成仏の種を衆生の心に(心田に)下す」という意味です。
 植物でも種がなければ決して芽は出ませんし実もなりません。種は原因で実は結果です。久遠の昔、み仏が仏様としての果報を頂かれたのはそれにふさわしい原因としての修行があったからです。
 その成仏の種はたくさんあるのではなくただ一つで、これを本因妙の種といいます。この本因妙の種とは、上行所伝の御題目、南無妙法蓮華経にほかなりません。この御題目(仏種)が人々の心の田に植わるとかならず芽を出してご利益を頂き私たちも仏様と同じ果報を頂けるのです。ですから私たちもかつてみ仏がなさったように御題目の種を人々の心に植えるため、ご信心をおすすめして、貧困、病気、争いごとなどで苦悩する人々にご利益を頂いてもらうのです。さらに「愛の花束」(遠妙寺のボランティア団体)などを通じて生命の危機にさらされている人に手をさしのべることも必要です。これら人を助ける菩薩行すべてがみ仏が仏となられる前になさった本因妙の修行です。
 当宗の教えはこの成仏の種の顕れ給う処(下種の立処)をいいますと、久遠という過去であります。次に成仏の種を教え植えられる方(下種の教主)は久遠本仏の嫡弟(直弟子)、本化上行菩薩です。ですからこの種を上行所伝といいます。植える場所(下種の国土)は久遠本地の娑婆世界、そして今、末法、日本はじめこの世界こそ下種すべき場所です。種を植えるためには御本尊を仰いで御題目を唱えます。その御本尊の実体も本門八品所顕上行所伝の御題目であります。植えられる人(下種の人)それは三毒強盛の荒凡夫です。未だ一度も成仏の種が植えられていない人、これを「本未有善(ほんみうぜん)」といいます。すでに仏種を植えられた人を「本已有善(ほんにうぜん)」といいます。仏様の滅後二千年を過ぎた末法に生まれあわせた私たちは本未有善の儀(ぎ)といい、ともかく仏の種を植えていただくことが先決です。次にどの様に種を植えて行くのか(下種の行)、その植え方を下種の修行といいます。下種の修行を本因妙行といいまして、すでに遠い昔、久遠の本仏がその手本を示されました。最後に一番大切な下種成仏の法(下種の法体)とは何かと申しますと、やはり本門八品所顕上行所伝本因下種の御題目です。つまり仏種子妙法をいただいて、これを口に唱えて心に納めるのが下種ということです。開導聖人は「下種の実体とは信心也」と仰せです。

 御教歌(№二〇七八)
   何事もたねが大事ぞ成仏も 本因妙のたねにあらずば

 

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